ベトナムのインターナショナルスクールは富裕層に人気の理由を解決

経済力があるベトナムの家族は近年子どもにインターナショナルスクールで勉強させる理由について解説します
Vietnamese and international students in local uniform

ベトナムでは、富裕層の増加と共に、インターナショナルスクールの需要が急増し続けています。ベトナムは、ハノイとホーチミン市中心にある100校以上のインターナショナルスクールやバイリンガルスクールであり、アジアで学校数が多い国の中の一つです。

日本のインターナショナルスクールと同様に学費が非常に高く、特にベトナムの物価や平均年収と比べると価格差が大きいかと言って、学生数が毎年増加しています。

本校では、なぜベトナムのインターナショナルスクールは人気があるかを説明します。

1.インターナショナルスクール・バイリンガルスクールとは

Male teacher instructing his students in a classroom

インターナショナルスクールは、正しい定義がありませんが、よく見られる特徴が多国籍の学生や教師が通い、英語や他の言語で授業を行われ、最終目標が世界で活躍できる人材になることです。

バイリンガルスクールは、インターナショナルスクールの一種で、授業で使用する言語が母国語と英語などの第二言語で、高校卒業した時点で二言語が話せるバイリンガルの人材を育てることが最終目的です。

ベトナムで教育訓練省によりインターナショナルスクールと正式な認定を受けた学校は現在2校だけとなります。現地の多くの私立学校の名称は「インターナショナル」や「インターナショナルスクール」を付けられていますが、教育訓練省や国際的な機関より認定されていません。とはいえ、各学校がしっかり教育プログラムの情報を公開しなければなりませんから、それらのプログラム内容を確認し、実際に海外に通用するものであれば、多くの学生と保護者がインターナショナルスクールと判断します。

質が高い教育環境と国際基準カリキュラムをもっているため、学費が通常の国立高校より高いことで知られています。

インターナショナルスクールのメリットとデメリットは以下に簡単にまとめます。

メリット

・子どもが英語能力が身に着く

・先端教育プログラムと多国籍・多文化環境でグローバル人材になる

・受動的な学修でなく、自分の考えを行動に移す主体性が育つ

・国際的な卒業資格をもち、海外大学への進学しやすくなる

デメリット

・親の経済的な負担が大きい

・母国語の能力が影響される

・国語や歴史などの現地教育基準の項目が削減される

・国内大学への進学が難しくなる

上記の特徴から、インターナショナルスクールは経済力がある家族で、国際基準の教育を受け、将来海外の大学で学んだり、就職したりする目標を目指す子どものための学校と考えられます。

2.インターナショナルスクールの教育プログラム

ベトナムのインターナショナルスクールの教育プログラムは多種多彩です。保護者は将来の子どもの目標と能力に合わせたプログラムを詳しく調べていかなければなりません。

学校によって、教育訓練省の指定プログラムと共に独自プログラム、完全海外のプログラム、バイリンガル教育専用プログラムなど様々な教育プログラムあります。

a) 教育先進国のプログラム

Japanese International School in Vietnam

各国によって教育方針やカリキュラムなどが大きく異なりますから、学生と保護者が学校決定の最も大事な要素は学生自信の将来の留学先の国です。例えば、オーストラリアの大学に入ろうとしたら、早ければ小学校からオーストラリアの教育プログラムを使用する学校を選びます。

・イギリスの教育プログラム

イギリスの教育プログラムは現在イギリス国内と一部の元イギリスの植民地で使用されています。イギリスの教育プログラムの特徴は規範的、かつ学術的なものと知られています。卒業が認める際、イギリスの学生と同様にGCSEGCE A levelの資格を交付されます。

・アメリカの教育プログラム

アメリカは州の集合体でありますが、それぞれの州の教育プログラムが異なります。とはいえ、基礎的な内容は統一されています。アメリカの教育プログラムは創造性を刺激し、学生の主体的な学びを呼び起こし、生き生きとした学習方法を提供すると知られています。将来、アメリカ大学に留学する際、入学試験のSATやACTの受験のための勉強もこれらの学校でできます。

b) 国際バカロレアプログラム

国際バカロレアプログラムは国際バカロレア機構が認定した教育プログラムで、3歳から19歳まで4段階に分かれています。難易度がかなり高いプログラムですが、世界の難関大学への入学に非常に有利な資格です。国際バカロレアプログラムは色々な教育先進国の教育プログラムの特質を合わせてつくられたものですから、どちらかの国のプログラムと全く一緒とは言えません。

国際バカロレアを学ぶ環境は学習意欲が高い学生が集まる国際共通教育環境です。ベトナムで学んでいる学生が海外の中学校や高校などへ転校したい時、同じく国際バカロレアプログラムを使用する学校であれば問題なくすぐ勉強続けられます。更に、国際バカロレアプログラムを卒業してから、進学先は日本も含めて色々な国へ留学することができます。

c) バイリンガルプログラム

ベトナムのバイリンガルプログラムは基本的に教育訓練省の指定プログラムと共に英語圏のプログラムを同時に実施します。

完全海外のプログラムを学ぶ学生に対して、ベトナム語の勉強ができず、将来ベトナム語で高校卒業試験の受験やベトナムの大学に入学することが非常に難しくなります。しかし、バイリンガルプログラムの学生が海外の大学だけではなく、ベトナム国内の大学にも進学することが考えられます。また海外の大学に留学したくても、卒業後またベトナムに戻って仕事したい学生がやはり母語能力が非常に重要なものです。Students sitting on stair and discussing

インターナショナルスクールは上記の説明通り、様々な教育プログラムがあるため、学生と保護者が適切な学校を選びたいなら、将来の目標は最初の段階からはっきりしてから、その目標に近づくため必要な知識やスキルが学べるプログラムを決めなければなりません。

学費が非常に高いという壁で、インターナショナルスクールは現在誰でも国際的な環境で学べる学校になっていませんが、経済力がある家族の留学希望の数が毎年増え続け、更にベトナムに暮らしている外国籍の方の数も多いから、ベトナムのインターナショナルスクールは今後も「量」だけでなく「質」も徐々に発展します。

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